生活習慣病の予防に不可欠なビタミン、ミネラル、食物繊維などを補給するには、 1日350〜400gの野菜摂取が必要です。そのうち120gを緑黄色野菜、その他の野菜は230gとされています。
これまで、日本人は野菜をたくさん食べるから健康で長生きと言われてきました。しかし、それも過去のこと。
国民栄養調査結果(平成21年)を見てみると、実際には平均で緑黄色野菜が99.1g、その他の野菜は196.2gと目標値を下回る結果となっています。
野菜摂取量は、成人で平均295.3gであり、前年に比べ横ばいの状況にある。
野菜摂取量の平均値(20歳以上)(平成15年〜21年の年次推移)
![]()
野菜摂取量の平均値(20歳以上)
※<>内は、「緑黄色野菜」及び「その他の野菜(野菜類のうち緑黄色野菜以外)」摂取量の合計
野菜類の摂取状況(20歳以上)
※野菜70gを1皿とした場合
70g(1皿)
未満70g(1皿)
以上140g(2皿)
以上210g(3皿)
以上280g(4皿)
以上350g(5皿)
以上男性 人 190 384 539 568 557 1,121 % 5.7 11.4 16.0 16.9 16.6 33.4 女性 人 200 478 744 784 650 1,162 % 5.0 11.9 18.5 19.5 16.2 28.9 (参考)「健康日本21」の目標
野菜摂取量の増加
目標値:1日当たりの平均摂取量350g以上(平成21年国民健康・栄養調査報告 野菜摂取量の項より)
野菜嫌いは、児童・青少年層に見られる偏食の形態で、日本では高度経済成長期の頃から、次第に食生活が変化していく中で次第に問題視され始めた。特に近年ではジャンクフードやファーストフードの普及に伴い、「野菜嫌い=偏食」という意識も強く、逆に栄養学的な裏付けに拠らない菜食主義的偏食に走る者すら見られる。菜食そのものは問題ではないが、人間は一般に雑食性動物であるため、必須栄養素を摂取するために一定の範疇内でバランス良く食べる必要がある。
特に1970〜1980年代では、急速に変化した日本人の食生活により、成人病の増加も懸念され、当時の厚生省(現在の厚生労働省)が1985年に『健康づくりのための食生活指針』を発表した。なおこの中で同省は「1日30品目を食べよう」と提言したが、逆に「30品目」より多くても少なくてもいけないのかという誤解も見られたため、後に「○○品目」という表現は避けられるようになった模様だ。
この流れの中で、健康ブームといった流行もあり、冷凍食品やレトルト食品などのインスタント食品や加工食品が増えるに従い、それらでは栄養面で過不足が出やすいことが指摘され、特に不足しやすいと見なされた野菜類を積極的に取るべきとする論調も発生した。これにより、特に栄養バランスに優れた食事を取るべきだと考えられた成長期の児童らには、より積極的に野菜料理が与えられた。その結果、それらの野菜料理を好まない児童が「野菜嫌い」と評され、更に熱心に野菜を食べるようにと働き掛けを受けた。
野菜嫌いの多くでは、その味(渋さや苦さ)に影響する傾向が見られ、他方ではキノコの見た目的な部分で、ある種の連想により別のものに対する拒否感の延長で嫌うケースも見られる(→食べず嫌い)。
味の面での問題では、野菜の多くが温野菜などの形で加熱調理すると、渋みや苦さ、あるいはタマネギやネギの刺激臭といった、子供が嫌う要素が和らぎ、ものによっては甘くなるなど、子供の好む要素が高くなるものも見られる。また歯応えが柔らかくなり、加熱料理することで見た目的なかさが減って一口でより多く食べることができる。
また見た目の点では、みじん切りにする方法や他の料理に混ぜ込むという方法が用いられ、ハンバーグやカレーといった子供が好む料理に入れられる場合も見られる。この中では、細かく切る事で加熱されやすくなり、より食べ易くなるという効果も見られよう。またシチューでは遊び要素的にユニークな形をさせた野菜を前面に出し、子供に興味を抱かせるという方法も聞かれる。
このほか、生野菜でも葉野菜の渋みでは茹でる形で調理すると渋みの原因であるアクが抜け、食べ易くなるもの(ホウレンソウやコマツナなど)があり、またこれらの野菜は生食よりもむしろ茹で調理した方が健康に良いとする意見もある。これらはお浸しにして鰹節や醤油などで味付けをしたり、または他の料理に添えたりする。
他にも野菜炒めのように、子供にも好まれる肉と野菜の折中料理もあり、その一方で生野菜でも茹でただけの温野菜でも、マヨネーズやドレッシングの工夫で美味しく食べられる場合も多い。
野菜ソムリエは、野菜や果物の種類や特性、栄養、素材に合った食べ方、盛りつけ方などに精通したスペシャリストを認定する純民間資格である。2001年10月にスタートした。2010年4月に、ベジタブル&フルーツマイスターからジュニア野菜ソムリエ・野菜ソムリエ・シニア野菜ソムリエと改称された。
野菜ソムリエの資格を得るには、一般社団法人日本野菜ソムリエ協会(旧名称:日本ベジタブル&フルーツマイスター協会)が主催する養成講座を受講し、試験に合格する必要がある。政府や公的機関による認証等は一切無いが、現時点では、野菜に関する資格が公的セクター・民間を問わずあまり無いことから、『食育』への関心の高まりとともに有名人を中心に受講者・資格取得者が増加傾向にあり、社会的認知を得つつある。
資格取得者のうち中級以上にあたる野菜ソムリエ・シニア野菜ソムリエ(有資格者中の約3%)については、カルチャースクールの講師などの職に資格を活用できると、主催協会は説明している。また、大半を占めるジュニア野菜ソムリエ(ジュニアマイスター)には、協会のイベントのナビゲーターとして活動する道があるとしている。中級以上の資格者については、グループ企業が求人情報の提供を行っており、スーパーマーケット店頭での試食販売員のアルバイトなどが紹介されている。
現在では国内のみならず、韓国やタイなどでも資格取得者が増えてきている